印刷教材レポート「人間にとって貧困とは何か」を徹底解説します!

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こんにちは!REONです!

 

もうすぐ、2022年第1学期の科目登録が始まりますが、履修科目は決まりましたでしょうか?

 

決めた人やまだ決めていない人もいるともいますが、今回は、僕が一番好きな印刷教材の「人間にとって貧困とは何か」について解説をしたいと思います。

 

前に投稿したこちらの記事でも少し触れていますが、一年間で履修した科目の中で、一番よかった科目と書いているものの、大まかな概要しか触れていなかったので、今回は、この「人間にとって貧困とは何か」についてもっと深く掘り下げ解説していきたいと思います。

 

reonblog.hatenablog.jp

 

科目登録の参考になったら幸いで~す!

 

 

 

 

 

「人間にとって貧困とは何か」の基本情報

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開設コース  生活と福祉コース (社会と産業コースと共用科目)

科目     導入科目

単位     2単位

放送授業   ラジオ放送 (字幕あり)

テスト問題数 10問

難易度    やや難しい

担当講師   西澤晃彦教授

 

 

この科目は、タイトルの通り、人間にとっての貧困とはどんなものなのかについて、印刷教材と放送授業を通して解説をしていく科目です。

 

小説みたいな感じの印刷教材なので、ノートを取るというより、細かい部分もしっかりと読んで勉強するほうがいいと思います。

(僕はノートは取らずに勉強しました。)

 

単語の意味を問う問題が出題されるのではなく、授業で先生が述べた内容や印刷教材の内容を問う問題が出題されることがほとんどのため、印刷教材・放送教材、両方しっかりと読んだり、聞いたりして対策しましょう。

 

この2年間のテストの平均点は、おおよそ80点を超えていますが、少し難しい問題も出題されることもあるので、油断せずしっかり読み込みましょう。

 

そうすれば、問題なく合格できる科目だと思います。

 

 

授業の構成や流れ

 

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序盤は、貧困とはどのようなものなのか、実際に起きた事件などの実例を元に話を進めていきます。

 

中盤は、様々な貧困の種類や県営住宅における貧困の問題、核家族化が引き起こす貧困と孤独死外国人労働者が陥ってしまう貧困についてなどを、中心に解説していきます。

 

そして終盤は、西澤先生が実際に取材をした様々な貧困の現場を元に、貧困や貧困政策の課題や問題点などを解説していきます。

 

序盤は、とても興味深い話が沢山出てきて、読みだしたら止まらなくなります!

 

中盤から終盤にかけては、少し話の内容が難しくなり、理解しにくいところも出てきますが、何度も読み返せば、理解できると思います。

 

 

この科目の魅力

 

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この科目の凄さは、印刷教材・放送授業ともに、本当にレベルが高いことです。

 

第1回目の放送授業を聞けばわかりますが、初めて授業を視聴した時に、顔面に猛烈なパンチを食らったような感覚になりました。

 

本当にそれぐらいの衝撃がある放送教材でした。

(実際に聞けばわかると思います。)

 

貧困って、食べるものがないとか住む場所がないとかくらいは、誰もが思いつくことだと思ますが、それ以上のことを深く考えたりってすることは、あまりないと思います。

 

この科目では、貧困とはどんなものがあるのか、なぜそうなってしまったのか、その背景だけでなく、なぜ昔は多かった貧困が、今ではタブーのようにされているのかなど、僕たちが考えたこともないようなことについて、問題提起だったり先生が疑問を投げかけてくるんですよね。

 

それがね、本当にね、凄いんですよ。(←語彙力www)

 

僕たちは、当たり前のように家があって、食べ物があって、仕事があって寝ることができて、友達や家族と当たり前のように会話をしますよね。

 

それらが、当たり前すぎて、当たり前ではないということに気づいていないことやそれが当たり前なので、貧者の気持ちや状況を理解することができないことが問題だと述べていたのですが、それがとても胸に刺さりました。

 

また、「だれもが貧困について見ようとも知ろうともせず、目を背けていることが問題だ。」とおっしゃっていたのが、とても頭に残りましたし、考えさせられました。

 

 

特に印象に残った話

見田宗介  「まなざしの地獄」

 

この科目の最初の方で、「まなざしの地獄」という見田宗介さんが書いた本が紹介されるのですが、それがとても印象に残りました。

 

この本は、1968年に起きた連続射殺事件の犯人である、出稼ぎ労働者だったN.Nこと”永山則夫”という人を題材にした話で、彼の生い立ちなどについてフォーカスを当てています。

 

彼は、北海道の極貧家庭で育ち、中学卒業後に出稼ぎ労働者として上京します。

 

その後、必死に働いてそのお金で、家族に仕送りをしたりと、真面目に生活をしていましたが、ある日米軍から盗んだ拳銃で、4人の人間を殺害し、逮捕されます。

 

そして逮捕後の家宅捜索で、彼の家からは大量の高級品が発見されます。

 

ただし、それらの高級品の数々は、盗んだものではなく、彼自身が必死に働いて貯めたお金で、購入したもので、小さい頃から高級品に憧れがあり、様々なものを集めていたそうです。

 

しかし、世間からは、「貧者らしくない」「貧者のくせに」という理由で、猛バッシングを受けます。

 

彼は、世間からのバッシングについて、「世間はその裏にある努力を見ようとはせずに、ただ貧者らしくないという理由で非難を浴びせる。貧者であるということが、まるで”とりもち”のように自分に絡みついてくる」と述べていたのが非常に印象に残りました。

 

「人は、事件の表面部分しか見ず、その人の経歴や人間像を見ようしない。報道だけでその人の人格などを知ったような気になってしまうことが問題だ」と先生は述べていてとても考えさせられる授業でした。

 

この話の詳しい内容は「まなざしの地獄」という本で紹介されているので、興味のある方は、是非読んでみてください!

 

 

まとめ

 

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今回は、「人間にとって貧困とは何か」の魅力について解説しました。

 

興味深い話は沢山出てきますが、正直なところ、楽しくなるような科目ではないですし、笑える話とかがある科目ではないです。

 

色々なことを考えさせられる科目ですし、章によっては聞き終わった後に、モヤモヤしたり、重い気持ちにもなったりもします。

 

ですが、入学したら絶対に履修してほしいと思う科目ですし、視野が広がると思います。

 

目を背けたくなるような事実や問題に、様々な視点や角度から切り込んで解説したこの教材は、とても素晴らしいなと読み終わって強く思いました。

 

こういったテレビなどでは放送できないことを、大学で学ぶことができるのは、素晴らしいと思いましたし、なかなか学ぶ機会も少ないと思うので、履修してよかったと感じています。

 

本当に、本当に、本当におすすめなのでぜひ履修してみてください!!

 

それでは、また!

 

 

 

この記事を書いている人

 

 

REON

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現役の18歳放送大学生(社会と産業コース所属)

中学1年生の時に学校に馴染めずに不登校を経験。

別教室に通い、そこから成績が徐々に向上。

高校は、通信制高校に進学し、高校1,3年生の時に
最優秀生徒賞と学業優秀賞を授与される。

その後、放送大学に進学し経済学、法律、情報学を勉強中。

目標は、放送大学を4年で卒業し、就職して通信制大学でも就職できることを証明すること。

そして、放送大学のみならず、通信制大学の将来性と素晴らしさを伝えること。

reonのTwitterアカウント REON Blog (現役放送大学生)さん (@BlogReon) / Twitter